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こんばんわ!
Akieem Zawadiです。








この前久しぶりにDVDを借りて観た。
借りたのは世界のクロサワの2作品『赤ひげ』『雨上がる』
今日はつれづれなるままに書いてみようと思う。

やっぱり黒澤はすごい!!!
すごい!!!の一言につきる。

まず、この人の絵というか構図がすき。それと、生々しさ。
モノクロなのに、なんでこんなにも生々しいのか、と。
まるで血液の赤い色や布団の唐草の濃い緑や女達の着物の色
そして臭い匂いやほのかな女の色香の匂いまでが
その蒸気のような湿り気によって表現されている。
飄々とした渇きのようなもの、土煙、ご飯の一粒一粒の柔らかさ
影によってその人物像を表現する様子など、、、
本当に一度観ただけでもかなり脳裏に焼きつく場面が多い。

ここに、特に好きな描写を幾つかあげたい。


・大量の風鈴の中の再開、風鈴が揺れ女が訪れ告白のシーン
・手の影絵の後のあの世の妻が迎えに来て
 「綺麗だよ、こっちへおいで」の 後の臨終シーン
・心を病んでいるオトヨが暗闇の中目を光らせて床を拭いているシーン
・ねずみ小僧が心中を図った後の看病の場面で外に待たされているオトヨが
 部屋の角に立ち、中から看護婦達が縁をかくように表に出てくるシーン
・布団が段々畑のように連なり、その中で話合う2人の子供がかわいいシーン
・憤慨していたいいなずけ(他の男に取られた)の妹を娶るシーン
・窓を開けると雪、雪の積もる梅をバックに祝言を挙げるシーン
・門で始まり、門で終わるシーン割り 
 視覚的に横の線を意識的に見せている


絵だけでなく、伝えたい普遍的なテーマがあり、さらに
そのテーマを背負うだけの人物設定が出来ておりその役を
まんま見せる凄腕の役者を揃える。この完成度。
そこが、脳裏に焼きつき、語り告がれるだけの作品を作り
あげているのだなぁと。

普遍的なテーマ。
それは「人は誰しも平等だ」ということ。
人は誰しもが悔いを持って生きている。

なぜ、こんなになるまで苦しまなければいけないのか?
なぜ、こんなに貧困にあえいでいるのに自分より人を大切にできるのか?

本気で愛した女の為に生きる男の凄まじさや過去、悔い。
美しいが故に男に翻弄され憎むようになった凄まじい女の性。
そして自分の愛する者の傍へいける瞬間や別れのシーン(死別)で
かならず「ああ、綺麗だよ」という女性を褒める刹那のシーン。

愛に飢えて心を病んでいたオトヨが、若医者を看病するうちに
愛というものが分かり、徐々に正気を取り戻してゆく過程が
長く映されているのは、愛が生きるうえで非常に大事な事だからでは?
ウトウトしながら、医学書を読む様やいつの間にか若医者の胸の上で
眠るシーンは子猫のように愛おしい描写で縁取られている。
オトヨがその愛をこそ泥子ねずみに分けてあげているシーンが
なによりその子供の成長と温かさ愛の伝播する威力を感じさせる。


そして、赤ひげの人間的な強さ。


人道的、尊び、命の尊厳、真の優しさ、愛の塊のような人。
苦しみに悶える人の味方で死に際が美しいと知っている人。
誰にでも分け隔てないが人の卑しさ=金を貪るようなヤツや
不義を重ねるヤツからはとことんふんだくる。
貧困と無知がいけない、名医もヤブも一緒(医者はすごくない)
という発言には「医者」というのはブランドではなく人を助けるのが
仕事という信念を感じさせる。


なんとなく、この人(クロサワ)映画の根底のテーマは
『愛』なんじゃないかって、いつも思ってしまう。
当たり前のことなのに、いつもおざなりされてしまう
それが『愛』なんじゃないかって、そういつも感じる。







『雨上がる』は、、、これは、ひょっとして
宮沢賢治の『雨ニモマケズ』へのオマージュなんじゃないかな?
だからデクノボーという台詞が出てくるんだよね。
つまり、この主人公の侍が『雨ニモマケズ』の賢治と
重なるように出来ている。違うかな?

絵的には、やっぱクロサワ本人じゃないからビシっと頭に残る
絵があまりないけれども、それでも台詞や間合いは好きな感じ。
役者、特に妻役の宮崎美子が凛としていていい。
妻が夫の仕事を理解する、というシーンは『おくりびと』も
そうだがこういうのはすごくいいと想う。




それにしても、最近、、、自分はおそろしく無知だけど
おそろしく勘がいいというか、モノゴトに対しての嗅覚が鋭い
と感じる瞬間が多くてビックリすることがある。

『赤ひげ』の井戸に呼びかけて死人を呼び戻すシーンは私の処女作品の
『天邪鬼の穴』に似ているし、荒木陽子(アラーキー)の奥さんの
『愛情生活』の中に出てきている紅葉の手紙や豪徳寺の招き猫とアラーキー
 を繋げて書いた日記と本の中身が駄々被りなので、なんとうか
 まるで答えあわせをしている気分になるのだ。

知っている誰かはきっと真似をしたんだろうと思うかもしれないが
まったくの無知の状態で頭に浮かんできた事を
ガンガン書いているだけなのである。
とにかく、最近自分の不思議な才能を認めつつある、というか
間違ってなかったんだなという事に気付きつつある。

人は智識を何のために得るのだろう?

その答えは自分を博学に見せる為や、知る単純な楽しさ、さらに
智識によって人とのコミュニケーションを図る為かもしれない。

でも、私は違う。

自分の中にある「答え」が当たっているかどうかを確かめる為だ。
この感覚が分かる人はきっと少ない。
知らない=バカなのではない、考えない事がバカなのだ。
智識を詰め込んでも考えない人間はバカで、きっとそういう人間が
最近増えている、そして智識のない人間をバカにする。

もう、やめにしない?
そういうの。

私は純粋に感じたいから、知らないままでいいと思ってる。
だから、この年になっても純粋に知ったかぶりせず年を重ねる事を
新たな日として魅力的に満ちた毎日へと変貌させられる。

『愛』とは何か?

きっとその「答え」も私は知っているのだと思う。
そして、近いうちに自分は間違ってなかったのだと
思える日が訪れるんだろうと思う。

愛あらんことをこの日記を読んでいる、あなたへ。












La leo litende leo 
akieem zawadi
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Profile

HN:
Akieem Zawadi
性別:
非公開
職業:
ARTIST
趣味:
散歩 ・小説書・ 涙を流すこと
自己紹介:

海外のファンが多く、色彩感覚と切り取る目線がその人気の鍵。

日々の考えや恋愛、食べ物、読み物、音楽、アートとあらゆることに関してエッセー調に書き綴っている。

夢は、世界中の夕日と朝日を愛する+1と見に行くこと。世界中のあらゆる食べ物を食べ歩くこと。

 

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