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『終の信託』 周防正行

こんばんわ!
Akieem Zawadiです。

本日は周防正行監督の


『終の信託』


を観てきました!





実は、この映画を観る前に周防監督のお話を伺う機会があり
そのお話を伺った上で今回この映画に望みました。
徹底した取材をし脚本を描いてきた監督が弁護士・朔立木との出遭い、
そしてその小説に惚れこんでほぼそのまま脚本化したもの。
脚本など制作する立場から見ることができてなかなか面白かったです。

テーマは”尊厳死”や”終末医療”です。
しかし、周防監督もおっしゃるようにこれは紛れもなく
ラブストーリーだ、と私にも感じられました。

あまり書くとネタバレになるのですが
好きなシーンや絵面があったので簡単に書いておきますね。





まず、一つ目めがタイトルのこの絵面。
想い出の川岸に顕花をしてその土手に立って見下ろす主人公綾乃(草刈民代)
のシーンがあります。このシーンが色あせていてなんともいい。
他にも綾乃の逆光のシーンや綾乃と浅野忠信演じる高井医者との濡場が
あるのですがバレリーナだった綾乃(草刈さん)は足が長く筋肉質な下半身の持ち主。
周防監督は綾乃の最も美しいラインを知っていて
足からお尻にかけてのラインを美しく撮っている、そんな気がしました。

そして、彼女の汗だくの嘔吐のシーンや皺などの肌質さえも見せてしまう。
たぶん周防監督は民代さんのどんな姿さえも美しいと感じていて、さらに
奥様も体当たりで演技で答えている、そんな姿を映画で撮るなんて
本当に愛し合ってなければできないんじゃないかなぁ、と感動しました。

そんな夫婦が羨ましいなって少し感じながら。

綾乃が自殺未遂を起こして、高井医師が自分の体裁の事しか
頭にない身勝手な事を言い放ち去っていくところから
患者の江木が復帰した彼女の心情を思ってオペラのCDを貸すシーンの件は
”いくら体を重ねても心が一度重なった者には敵わない”
とその関係の厚みを思わせる印象的なシーンでした。





そしてこのシーン川岸です。
不倫で疲れた綾乃が自殺未遂を起こし、復帰した後に患者の江木(役所広司)
からオペラのCDを借りる先ほど書いたシーンについて綾乃が述べる場面です。
江木からその歌が悲痛な恋だと思っていたが実は喜劇だった、
本気の恋も他から見たら喜劇なのかも、、、と言われた時
本当に堪えました、と江木に打ち明けるシーンです。

江木の喘息が重症になりつつある過程で川岸に互いの「死」を意識し
互いの気持ちを分かち合った者同士が死の淵で「命」について
語り合うシーンです。この川岸が二人の想いでのシーンになります。
まるで三途の川を思わせ、彷徨える二人の魂が交差する様子がうかがえます。
水面と空が交わって境目がなくなる、という江木の言葉は
いずれ訪れる「死」を予感させます。

役所さんの演技が「死」を待つ静かな人間を演じきっててリアルに
胸に迫ってきます。病気の苦しさがなんだか拳に込められてるような演技で
邦画はあまり観ませんでしたが、日本にもこんなにすごい役者さんが
いるんだなぁと改めて感じました。これからは邦画も沢山観ようと決めました。





支えあう人間同士の温かい思いやりのあるシーンです。
医師と患者を超え、人間同士の繋がりを持つ大切さ
そんな関係性が徐々に露わになってゆきます。

しかし、ナチュラルな江木とのシーンとは反対に大沢たかお演じる塚原検事
との取調べのシーンは蛍光灯にパソコン、そして大理石で囲まれた
完全なる密室の冷たいシーンです。それゆえに、最初はたんたんと
説明していた綾乃が最後は涙を流し叫びながら、命の尊厳について
語るシーンは魂の叫び、人間の「生」が浮かび上がるようで観ている側も
グッと引き込まれます。

、、あら、ほぼネタバレですね。
時代設定などは満州などの言葉が出るほど古く
薬物が今のように厳重に管理されていない頃の
設定になっているところなどリアルでありながらどこか遠くの話
という不思議な感覚に陥る映画でした。


12/7までの上映ですので、ぜひ観に行ってみてください!!!
ということで、また何か観ましたらご紹介しますね~^^

See You~♪






La leo litende leo
akieem zawadi
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こんばんわ!
Akieem Zawadiです。


さー夏本番ですね~^^
今年はバテないようになるべく
日に当たるようにしてるんですが
若干疲れたかな~


さてさて、本日は最近ちょっと自分でもビックリな
シンクロニシティーを経験したのでその事について書きますね^^

皆様にもきっと、経験はあると思います。

「あれ?友達と同じ事言おうと思ってた!」

「遠くに居る家族と同じ時間に同じ事考えてた!」

「最近、”同じ言葉や数字”に出会う機会が多いけど、なになに?これって偶然??」


など、など不思議と他者やリフレインする事柄に立て続けに出会い
「あら、何か意味があるのかしら?」と深く考えさせられたりすること。
俗に言う「引き寄せの法則」というものもそうかもしれません。
かく言う私も、結構引き寄せ体質で「ほしいなー、やりたいなー」と思っていると
早くて3ヶ月遅くても2~3年で欲しい物や夢が手にはいったり叶ったりします。

上京する前に少々ビビった経験をお話しておきましょう。

その当時読んでいた本で


『殴られ屋』





という1憶5000万借金返済のために元ボクサーが新宿で1分間¥1000で
酔っ払ったサラリーマン相手にストレス発散に殴られる事を職業とした本があり
「わ、この人カッケー!」と思ってめちゃくちゃボクシングをやりたくなった時期がありました。

しかし、そこは田舎。

その当時身近にボクシングジムなんてありませんし、やるとしたら
高校生のボクシング部くらいなもので、ボクシングダイエットなんて
今のように洒落たものもありませんでした。
しかし、憧れに憧れて日々過ごし、しかし何も起きず上京する1年前。

近所のスナックがついに潰れた、と思ったらそこに入ってきたのがボクシングジム。
「げげ!本当になったー!!!!でも、なんでこんな所にジムなんか....?」
と自分でも若干引きました。妹にも「おねえ、良かったじゃん、ボクシングできるじゃん笑」
と弄られましたが、入部できないまま上京してしまいました。
しかも、そのジムは未だにしっかりと経営されており、冬には窓を
真っ白に曇らせて男達が日々汗を流しております。

私はふいに、物事が浮かんできたり、すぐに影響を受けやすいタイプで
しかも熱狂的な感じなのできっと「引き寄せの法則」とやらが働くのだと思うの
ですが、今回の経験はもはや、「引き寄せの法則」を超えていました。

皆様もご存知、現在公演中のバットマンシリーズの映画

『ダークナイトライジング』






今回私を驚愕させたのはこの映画の製作背景について映画評論家、コラムニストの
町山智浩さんがラジオで語った内容を知ってからです。

私はこの映画をまだ観ていないのですが、皆様もご存知の通り映画館で乱射事件が
起き話題になりました。犯人は前作の「ダークナイト」でジョーカー役に影響されて
乱射をしたという話もあるそうで、悪役を演じた演じたヒースレジャーが影響を
受けすぎて亡くなってしまったり、アカデミー賞のルールを変えたり、
アメリカではこの映画は影響力のありすぎるくらいの映画なのだそうです。
しかも、驚きなのが最近ウォール街であった「我々は99%である」のウォール街を
占拠せよ運動と内容が告示しているということなのです。
しかも、悪役である方のベインがその民衆の代表のような感じで、善と悪の境が
本当に曖昧で考えさせられる、という内容になっているようなのです。
製作者のクリストファー・ノーランは「二都物語」を参考に作っていると語っている
そうなのですが、あまりに酷似しているので物議が醸されている模様でした。


で?
どこが、あなたと関係があるの?


という話なんですが、このブログの名前..... 「akieemzawadi-the-rigingsun」
これは「夜明け前が一番くらい」ということわざからヒントを得て
無名な私がデビューするまでを書くつもりでBlogを書いているわけですが
「ダークナイトライジング」のライジングを聞いて「ん?被ってるねー」くらいに
思っていたところが、ウォール街での占拠せよ運動がその内容と聞いて
「ええ!?Tisinitisa99とも数字被ってんじゃん!!」と怖くなったのです。


この「我々は99%である」占拠運動やこの数字の意味、繋がりについては、
HPの内容やBlogにも既に書いています↓

http://tisinitisa99.uijin.com/99aboutas.html

http://tisinitisa.99ing.net/Entry/9/

もう少し、この数字に着目してみないか?という考えから書いたものです。
というのもこの数字はあまりいい事には使われていないからです。


しかし、調べてみると不思議な繋がりがあったりします。
例えば、、、

・柳田國男『遠野物語』第99話は三陸津波の震災の話をベースに書かれている
・イスラム教の神アッラーの別名(美名)は99個ある


などなど、、震災の事、そしてかなり昔に作られた宗教にも不思議な縁があるのです。

私は普段見過ごされているものにこそ、命や意味があったりするという
考えを持っているので、なんだか時空を超えて同じ考えを持った人に出会うのは
この上なく嬉しいものなのです^^


この2つのネーミングは、ほぼ同時期に頭にふと浮かんだり、調べてみて
語呂や響きがいいというだけで簡単に付けられたものです。
しかし、時間や空間を遡ったり越えたりして何か通じるものを感じてしまった。


これは暗に

「パクったんじゃないか?(そんなわけないけど)」

という安っぽいものでもなければ

「私が予知したのだ(ま、これもそんなわけないけど)」

という高尚なものでもありません。


同時期くらいに、別な場所で同じような直感または感覚の人がいた
ということなのかな、と自分なりに判断しました。
なんというか、、、壁越しににょきにょき伸びたつくしが壁を越えて
「やぁ!」と挨拶をしている感じです。

私はこの映画と出遭ったのは偶然ではないと思いたい。
人から見たら、大したことないように思うかもしれませんが
作った本人からしたら、なんだかアメリカの誰かと頭の中で繋がっているような
気がしてやっぱり嬉しいのです。
そして、人間の本能の凄さを改めて実感するのです。


映画好きの友人が悉く、いい!感動した!号泣!を聞いた上にこれを
聞かされたので観に行く予定ではいるのですけれど、なんだか
私歴史に深く掘り込まれる名作になりそうな予感がしております!



この話を知り合いのコンサルの方に話したら、「鳥肌たった~!!!」
と早速音源を探してきてくれました。良かったら聞いてみてください。

それがコチラ↓

http://nicoviewer.net/sm18437573


不思議な繋がりってあるものなんですね!
そして、人生って、映画って本当に面白いものですね!( 水野晴郎風に)


では、観終わったらまた、感想書きますね~
See you~♪











La leo litende leo
akieem zawadi
こんばんわ!
Akieem Zawadiです。

今日は先日映画の試写会に誘われた
映画について書きたいと思います。


それがこの映画です。

『あの日 あの時 愛の記憶』





見入ったのは七夕の前日7/6。
その日はみごと雨でした。
そして7/7七夕も雨でしたね....
織姫と彦星は無事出会えたかしら..?

なーんてセンチメンタルにひたっていますが
この映画は文字通り現代版織姫と彦星。
Twitterにこの映画の感想を私はこう書きました。



---映画『あの日 あの時 愛の記憶』は当に現代版織姫と彦星。
  命がけの愛と運命の悪戯。過去のポーランドと
  現在のNYの時系列が「愛した人の声」で
  どんどん絡み合ってゆく。実話である運命の奇跡を
  描いた涙のラブ・ストーリー。私もあんな恋がしてみたい。---




恋愛において「声」とは重要なファクター。
それを痛感させられる映画でした。


1976年 N.Y.



現代のNYで、良き夫と娘と仲むつまじく暮らしている女性ハンナ。
しかし、パーティーで使用するグリーンのテーブルクロスを
クリーニング店に取りに行った事からこの物語が始まりだす。

ハンナは声に誘われるようにクリーニング店のTVに
導かれその画面に釘付けとなる。
モノクロの画面には、かつて死んだはずの最愛の人の姿。
店を後にするころには呆然となり帰宅するなり
身元確認の電話を赤十字に問い合わせする事になる。


時代は遡り
1944年 ポーランド




舞台はアウシュヴィッツ強制収容所。
ジューイッシュであるハンナは
番号で呼ばれ、過酷な労働を強いられていたが
ポーランド人のトマシュと恋に落ち人目を忍んで逢瀬を重ねていた。

そんなある日、トマシュが予てから企てていた脱走をする日が来た。

「 73804番! 来い!」

愛する人にそう呼ばれ、脱出、成功。
追ってに阻まれながらも森の中で束の間の
互いの温もりを確かめ合う二人。





そして、帰郷。

レジスタンスの活動をしている兄の元にトマシュは旅立ち
兄と入れ違いに帰らぬ人として永遠の別れを告げられ
雪の中を彷徨いついには倒れてしまう、ハンナ。


そして、ここからが運命の悪戯とも言うべき物語の後半が始まります。
真っ白な雪の中ハンナを乗せた赤十字の車が小さくなっていくシーン。

私がこの物語の中で一番感動し、印象に残っているシーンです。
日本人なら、このわびさびのような
引き算のシーンは心にグッと来るはずです。

そしてこの先は.............
映画館でお楽しみください^^

最後の終わり方も、ふっと期待を抱かせてくれてほんのりと終わります。
女性の脚本家と女性の監督だから、でしょうか。
この終わり方は女性として「きゅん」とした
春の訪れを感じさせるものでした。

さて、この物語。

アウシュヴィッツ収容所から脱走し生き別れた恋人たちが
39年後に再会したという驚くべき実話を元に作られているという話....
当に「真実は小説より奇なり」ですよね。



そういえば、今日、YOGAの先生と久しぶりに池袋でお茶をしてたのですが
恋愛の話になり、「声に恋するってわかる~」という話になりました。

人って波長がある。

波長が合う、合わないなんて話を良く聞きますよね。
そう考えると好みの声、なんていうのも波長の一種じゃないのかな?
私的にはそう考えてしまうものなのです。

声紋だって、声帯が振るえ、そして声となって
相手の耳、内耳、鼓膜へとその振動を伝える。

声を出すときは、心臓に近い肺から息を出し
聞くときは脳に近い耳で聞く。

「伝達」という意味において
これってすごい理に適っているような
気がしてならないんですよね。

物語を読んだり、音楽を聴いたりして共鳴すると
涙がでますよね?(私の場合絵を見て泣いたりしますが)
何かしらが琴線にひっかかるから、涙が出るわけで
とどのつまり、それが「声」であってもおかしくないわけで。

人によってその琴線に引っかかるような好み
というのは千差万別だと思うのですが
私の好みというか琴線にひっかかる声というのは
男性ならちょっと高めの声で若干ハスキーで鼻に掛かっている感じ。
女性であれば低音でスモーキーでありながら良く通る声。

あ、分かりづらいですかね?
ミュージシャンでいうと、
 


  男性がThriller U     女性はAmelLarrieux


        
 



ですね。(ズバリ)

ある種のセクシーさがないと私の内耳には響きません。
あ、ごめんなさい、こんな私事^^


とにかく、声が記憶となり奏でる切ないラブストーリーもある、というわけですね。
もう一度観たくなるくらい切ないラブストーリーでした!!!

絶対ににオススメです!

上映は8/4来月からとなりますので、要チェックですよ!
では、また何かオススメ映画観ましたら書きますね~^^

Seeyou~♪







■『あの日 あの時 愛の記憶』オフィシャルサイト
http://ainokioku.jp/
 

■監督:アリス・ジャスティス
■製作:スベン・ボルト
■原作:ミヒャエル・バルハウス
■脚本:パメラ・カッツ
■原題 Die verlorene Zeit
■製作年 2011年
■製作国 ドイツ
■配給 クレストインターナショナル
■上映時間 111分
■映倫区分 G








La leo litende leo
akieem zawadi

思い出せない好きな映画

こんばんわ!
akieem zawadiです。

今、実家です。
今月2度目の帰省です。

今まで、みんなでこうしてゆっくり会える機会がなかったので
本当にこの機会に感謝しています。

環境が整ってきたことや母の病気、また、
震災などもあり家族としての絆がより深まった事も
理由に挙げられるかもしれませんね。
この日はもう二度とないのですから、大好きな人との
なんでもない時間は大事にしたいと思います!!

ところで、好きなのに思い出せない映画が最近
ひっかかっています。

主人公は少女と青年で、二人は追ってから逃げている。
二人はお互いに何か孤独を抱えていて一番好きなシーンが
青年のおなかにある傷を見た少女が

「cool」

と言って傷に触れるところ。
お互いの孤独が解けて理解しあうシーンです。

何か伝説のような話があって
”櫛を投げればそこが森になる”というのがあって
最後に追ってから逃げるシーンでそれが本当になる。
CGなんだけどね、なんだかさっぱりした気分でよいんだよなぁ。

なんだったけかなー。

思い出したらまた書きますね!!
とりあえず、家族が寝静まってから書く日記。
なんだか昔に戻ったようで、夜更かし気分です^^

明日は早朝お墓参りですー。
いろいろ、報告してきますね!
では、また書きます!





la leo litende leo
akieem zawadi
こんばんわ!
akieem zawadiです。



本日は会社近くの「イメージフォーラム」にてエチオピアの
激動を描いた「TEZA(テザ)」を観てきました。
今回はこの映画の感想と紹介を含め書いていこうと思います。


「三千年の収穫」で知られるアフリカを代表する巨匠ハイレ・ゲリマが描く
自らの人生を色濃く滲ませた本作品は、アフリカのみならず世界中に偏在する危機を
描いたと評され、ヴェネチア国際映画祭やロッテルダム国際映画祭など
世界の20以上の映画祭で多くの賞を受賞した傑作である。

140分の長編でありながら、まったくその長さを感じさせない映像美。
朝もやに煙る農村の朝、特に朝日、夕日の映るタナ湖と主人公の逆行の構図。
ゆったりとした間がいつまでも眺めていたいという気分にさせる。
それはスクリーンの中に入ればそこにエチオピアの農村があるのではないかと
思わせるような美しさだった。

しかしながら、その美しさとは裏腹に主人公の人生はエチオピアの激動の歴史に
翻弄されてゆく。

時代はさかのぼり、主人公の父親が生きていた時代、
長年続いていたイタリアの植民地化は打ち砕かれエチオピアは独立を果した。
皇帝がエチオピアに復帰し、侵略から復興したエチオピア帝国は、
国家の発展に寄与する人材を育成するために若者を積極的に海外に留学させた。

その一人が主人公のアベンブルだ。

ドイツに留学しながら政治的運動に身を投じ、革命を図る医学生アンベルブル。
親友のテスファエ率いる革命同士で人種関係なく議論し合う日々。
ついには皇帝ハイレ・セラシエの支配からマルクス主義を標榜する
メンギスツ軍事独裁政権に取って代わったエチオピアの政変を目の当たりにする。

しかし、この「革命」が次々と大事な人の命を奪ってゆく。

目の前で処刑される友人、虐殺にあう友人。
この時代エチオピアは混乱をきたし、革命に反論したものはみな投獄されるか殺された。
アベンブルのような知識人と呼べる階層もターゲットとされたのだ。

その虐殺された人数は50万人とも言われる。

この映画の特徴は政治的な差別、人種的な差別、階層的差別、性的差別が
入り混じっている所にある。これはアフリカにおける遠い国の問題の話ではない。
ドイツでベルリンの壁崩壊後にアベンブルが白人の差別主義グループからリンチをされ
挙句に窓から投げ落とされるシーンは現代における差別主義の象徴が描かれている。

この映画を見ると、1人の人生における差別的要素は
政治的なものばかりではないということが分かる。

冒頭で述べた優美な農村のゆったりした映像と記憶に残る残虐な血なまぐさい映像が
織り交ぜてありながら見る側をまったく混乱させないまま希望のラストを迎える。

美しい映像と混乱を極める激動の歴史、そこに男女の恋愛模様がさらに映画を
叙情的で人生の機微の裏打ちされた深みのある作品に仕上げている。

カメルーン出身の元恋人カサンドラはアベンブルの子を中絶し姿をくらます。
しかし、対して村へ帰ったときに出会った謎の女アザヌは
アベンブルの子を竜伝説の洞窟で産み落とす。

お互いの過去の悲しみを打ち明けあう二人の恋はあまりに危うく切なくそれゆえに
お互いを必要としあう愛に満ちた瞬間(とき)が観客の目に涙を浮かばせる。
パピルスの小船に乗り煌く湖面を小島へ向かう二人の美しい情景が今もまぶたを離れない。

希望のラストは迫害されて役に立たないと思われた知識人としての役割にアンベルブルが
気づき、竜の洞窟の伝説と独特の歌声に乗って人生の夜明けともいえるラストを迎える。


ちなみに「TEZA(テザ)」とはエチオピアの言葉アムハラ語で
「朝露」と「幼少期」を意味する言葉。
主人公の人生を見事に集約した素晴らしいタイトルである。


この紹介分を読んで興味が出た方、
オススメなのでぜひ映画館へ足を運んでみてください!



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■『TEZA(テザ)』オフィシャルサイト
http://www.cinematrix.jp/teza/index.html
 
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CAST

■監督・脚本:ハイレ・ゲリマ 
■製作:ハイレ・ゲリマ、カール・バウムガルトナー 
■共同製作:マリー=ミッシェルグラベル・カットラン、
フィリップ・アヴリル アソシエート・
プロデューサー:ヨアキム・フォン・メンゲルシャウゼン、ソロメ・ゲリマ 
■撮影:マリオ・マシーニ 
■編集:ハイレ・ゲリマ、ローレン・ハンキン 
■美術:パトリック・デシェスネ、アラン=パスカル・フーショー、スユム・アヤナ 
■音楽:ヴィジェイ・アイヤー、ジョルガ・メスフン 
■出演:アーロン・アレフェ、アビュユ・テドラ、テジェ・テスファウン、
タケレチ・ベイエネ、ネビユ・バイエ、ウヒブ・バユ、
アラバ・E・ジョンストン=アーサー、ヴェロニカ・アヴラハム、
メンギスツ・ゼラレム 
■製作:Negodgwad Productions / Pandora Film Unlimited / Westdeutscher Rundfunk / Arte

2008年|エチオピア=ドイツ=フランス|アムハラ語・英語|カラー|35mm|140分


STORY

■帰郷、母のもとへ ―1990年

生まれ故郷であるエチオピアの荒涼とした村へ帰郷したアンベルブル。
その姿は片方の足を引きずり、疲れ果てた様子だった・・・。
時は1990年。村には年老いた母と、その母と同居するひとりの女性、アザヌが待っていた。
アンベルブルの兄をはじめとする村人たちの見下すような目が刺さる。


■希望を胸に―ドイツ 1970年代

医者を志し、故国を離れドイツに留学したアンベルブル。
そこには同じ志を持ち、夢を語る仲間達もいた。
恋人のカサンドラ、親友のテスファエとその白人の恋人ギャビ。
ギャビはテスファエの子を身ごもっていた。
カサンドラはテスファエとギャビに白人社会で黒人が生きる困難さを説く。
外国で暮らす、エチオピア人の彼らにも祖国の変化が少しずつ忍び寄って来ていた。

エチオピアの政変。

皇帝ハイレ・セラシエの支配からマルクス主義を標榜する
メンギスツ軍事独裁政権に取って代わった故国の姿。遠く離れたドイツで
テレビに見入るアンベルブルたち。
「革命」を叫ぶ仲間もいたがアンベルブルは懐疑的だった。
テスファエとギャビの間にはテオドロスという男の子が生まれていた。
テスファエは家族をドイツに残し、新しい国づくりのために
エチオピアに帰国することを決意していた。
そんななか、カサンドラもアンベルブルの前から姿を消してしまった。
その後の足取りは全くわからない。
アンベルブルはカサンドラが彼の子供を中絶していたという事実を
ギャビから聞かされることになる。


■革命を夢見て―アディスアベバ 1980年代

テスファエが帰国してから数年後、祖国の革命の波に飲まれるように
アンベルブルはエチオピアに帰国した。アディスアベバの空港は軍隊が警備し、
街中のいたるところで見かけるマルクスの肖像に
違和感を覚えながらも課せられた仕事をこなす日々。
しかし、そこで目にしたのは、人間性や社会的価値が奪われた祖国の疲弊した姿だった。

密告と粛清が吹き荒れ、知識層と労働者の階級の対立が目立つようになり、
喪失感と自身の無力さを実感するアンベルブル。そんな彼も反革命分子として
尋問にかけられ自己批判を求められる。「この国で生きるためには仕方がない」
とテスファエに説得され、アンベルブルは自己批判に応じる。
留学で学んだ知識を祖国の医療改善に役立てたいという彼の夢は、
科学者をも政治目的で利用しようとする軍事政権により潰されてしまう。

そんな矢先、たったひとり信頼を寄せるテスファエが、研究所の中で過激分子によって
虐殺されてしまう。絶望の淵にたつアンベルブル。自分も殺されてしまうのか? 
兵士に連行され死を覚悟するアンベルブルだったが、
殺されたテスファエに代わって東ドイツ行きを命じられる。

アンベルブルは東ドイツに着くなり、
テスファエの死を家族に伝えるためにベルリンへ向かう。
しかしギャビとテオドロスに会ってもなかなか事実を伝えられない。
成長したテオドロスは白人の社会で黒人の自分が生きていく困難さを自覚していた。
そして、アンベルブルはそのベルリンで暴徒に襲われ、
建物の窓から落とされて片方の足を失ってしまった。


■絶望から始まる未来

片足を失い、絶望したアンベルブルは安らぎを求めて故郷の村に帰ってきた。
この都会から離れた村にも軍政と、反メンギスツ勢力との内戦の波が届いていた。
若者は軍によって強制的に戦場へ駆り出されている。

村の長老たちは、アンベルブルが悪霊に取り憑かれていると思いこみ、
悪霊を祓う儀式を繰り返す。
母と暮らす、謎の女アザヌの存在も村人たちにとっては疎ましい。
そんな村人たちに見下されるアザヌの姿がどこか自分自身と重なり、
惹かれていくアンベルブル。

村に戻ってから、アンベルブルには幼少期の記憶と大地の霊のような夢に
さいなまれるようになる。
村の近くには大きな湖があり、そこには大きな島があった。
その島の洞窟には徴兵から逃れようとする少年たちが隠れて暮らしていた。
その洞窟はその昔、エチオピアとイタリアの戦争から
逃れた者たちが身を隠していた場所でもあった。
その島は、アザヌが村人の侮蔑的な扱いから逃れ、
安息を得ることができる唯一の場所でもあった。
アザヌはアンベルブルを島に連れていく。アザヌが秘密の過去を明かす。
アザヌは自分の子どもを自らの手で殺していたのだった。
振り返りたくない過去の記憶を共有するかのように惹かれ合うふたり。
そして、結ばれることになる。

独裁と暴力の影が色濃く迫ってきた。アザヌはアンベルブルの子を身籠もっていた。
結婚もせずに妊娠したことが明るみになって、
村人は魔女狩りのようにアザヌを探し始める。
アザヌとアンベルブルを島に逃がす母の姿があった。

島の洞窟で産気づくアザヌ。それを見守る子どもたち。
この洞窟には竜が住んでいたという神話が残っていた。
赤ん坊の産声が響く。喝采を叫ぶ子どもたちとアンベルブル。

この国に未来はあるのだろうか。その先に見えてくる希望の光とは。


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La leo litende leo
akieem zawadi
こんばんわ!
akieem zawadiです。
本日ご紹介する映画はあの話題のジュリア・ロバーツ主演映画

『食べて、祈って、恋をして』

です。





お待たせいたしました!
テンプレート変更しました〜。
文字の大きさも変更、文字色も変更しました。
(文字色を決めるのに2時間って、オイッ!)

どうですか〜??
みやすくなりましたかね〜。


ところで、今日(時刻的にはすでに昨日ですが)
ジュリア・ロバーツ主演の映画『食べて、祈って、恋をして』を
レイトショーで観てきました!!!

私も来年は主人公と同じ35歳。
そして彼女が向かった国にもとても轢かれて。
なにか自分とリンクしていると思い観てみました。

率直な感想としてはよかったー!

口コミでは、ビミョー的な意見やつまらん!的意見も結構
見受けられたんですが私にとっては頷けるところが多かったです。

まず、演じている人がみんな人間くさくていい。
バツイチだったり、家族に逃げられた親父だったり。

ジュリアしかり、
インドでであったテキサスの親父しかり、
バリでであった本当に愛すべき彼しかり。

この映画はよくある、自分探しの旅だけではなくて
出会う人々が人生において「悔い」があって
それをどうにかしたくて悩んでいる。
そして前進しようともがいて生きている。
そんな自分を愛し、そして誰かを愛するということ。
誰かを愛することで誰かに愛を与え
そして人の心をを動かすことが出来るということ(ブルータイルハウスの奇跡)。

を感じられる映画でした。

みな、同じことを繰り返し、傷つかないように前進できないでいる。
求めていたものが目の前にあろうと、怖くて前に進めない。
その戸惑いがよく表現されている映画だと思いました。
(そういう戸惑いの演技がジュリアはうまいと思います。)

ジュリアが本当に愛すべき彼から浜辺で告白されてオウム400頭のいる無人島への
クルーズに誘われたのに、戸惑い、喧嘩になって別れてしまうシーンがありました。
せっかく手に入れた、瞑想での調和が簡単に崩れる瞬間、その顔に張り付く怯えの表情。

本当に乗り越えなくてはいけないものに出会うと、足がすくむという印象的なシーンです。

本当に愛する人とであったのに別れを選択しNYへ帰ろうとする場面で、
バリの占い師にお別れの挨拶をした際に

「せっかく調和を手に入れたのに愛のために調和を壊したくない。」

と言って涙を流すジュリアに
その言葉に占い師が

「その調和を崩すことが調和を取ることの一部なのです。。。」

という言葉を伝え、そこでハッと気づき愛する彼の元へ向かう
シーンがあるのですが誰もが(それが恋人でなくても)
胸に覚えがあることではないかと思います。

基盤に乗ってきているのに何か違うと心で感じていて
違うレールに乗っていうるようでもう後戻りはできないと
思い込んでいて。そして、誰もが変化を恐れている。

でも、違うんですよね。
何度でも、何歳からでも、人はやり直しは出来るんですよね。
変化していいし、愛に身をゆだねることだっていつからでも
出来ることなんです。

「頭で考えず心でものを見なさい。
 そうすれば本当のあなたが見つかる。」

求めるものがあるのなら、自己憐憫するより運命に身を任せたほうが
実はすべては順調にことが運ぶのだと思います。

出会うべき人、出会うべき本、出合うべき映画、音楽。。。
私はすべてがベストタイミングで意味があるものだと信じています。


映像的にも、旅の終わりと始まりが音によってフェイドインフェイドアウトするところとか、
イタリア語のジャスチャーのストップモーションのところとか、
バリの林の風景にボサノヴァを乗せるシーンとか、
最後にキラキラ光る波に二人を乗せたボートが走るシーンとか、

私的には結構ツボでした。


上映は10/21、本日までです。
興味がある方はぜひ見に行ってみてくださいね♪
(ジュリアのHAHAHA!という壮快な笑い声聞くだけでも価値あり。スカっとします。)
来年、こんな旅ができればいいな〜と思った1日でした!



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■『食べて、祈って、恋をして』オフィシャルサイト
http://eat-pray-love.jp/
 
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■監督:ライアン・マーフィ
■製作:デュード・ガードナー
■原作:エリザベス・ギルバート
■脚本:ジェニファー・ソルト
■撮影:ロバート・リチャードソン
■音楽:ダリオ・マリアネッリ
■製作国:2010年アメリカ映画
■上映時間:133分
■映倫区分:G
■配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

■STORY
エリザベス・ギルバートが自らの体験をつづった世界的ベストセラー
「食べて、祈って、恋をして 女が直面するあらゆること探究の書」を、
ジュリア・ロバーツ主演で映画化。
ニューヨークで活躍するジャーナリストのエリザベスは、
離婚や失恋を経験し、35歳で人生をリセットするために1年間の旅に出る。
イタリアで“食”に魅せられ、インドで瞑想にふけり、
最後に訪れたインドネシア・バリ島では運命的な恋に落ちるが……。
共演にハビエル・バルデム、ジェームズ・フランコ、
リチャード・ジェンキンス。
監督はTVシリーズ「NIP/TUCK マイアミ整形外科医」
「Glee」のライアン・マーフィ。

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追伸

「NIP/TUCK マイアミ整形外科医」もなかなか面白いですよ〜。
文字通り、整形外科にメスを入れる作品です。



Big Kiss & Dream
akieem zawadi

Profile

HN:
Akieem Zawadi
性別:
非公開
職業:
ARTIST
趣味:
散歩 ・小説書・ 涙を流すこと
自己紹介:

海外のファンが多く、色彩感覚と切り取る目線がその人気の鍵。

日々の考えや恋愛、食べ物、読み物、音楽、アートとあらゆることに関してエッセー調に書き綴っている。

夢は、世界中の夕日と朝日を愛する+1と見に行くこと。世界中のあらゆる食べ物を食べ歩くこと。

 

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