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『終の信託』 周防正行

こんばんわ!
Akieem Zawadiです。

本日は周防正行監督の


『終の信託』


を観てきました!





実は、この映画を観る前に周防監督のお話を伺う機会があり
そのお話を伺った上で今回この映画に望みました。
徹底した取材をし脚本を描いてきた監督が弁護士・朔立木との出遭い、
そしてその小説に惚れこんでほぼそのまま脚本化したもの。
脚本など制作する立場から見ることができてなかなか面白かったです。

テーマは”尊厳死”や”終末医療”です。
しかし、周防監督もおっしゃるようにこれは紛れもなく
ラブストーリーだ、と私にも感じられました。

あまり書くとネタバレになるのですが
好きなシーンや絵面があったので簡単に書いておきますね。





まず、一つ目めがタイトルのこの絵面。
想い出の川岸に顕花をしてその土手に立って見下ろす主人公綾乃(草刈民代)
のシーンがあります。このシーンが色あせていてなんともいい。
他にも綾乃の逆光のシーンや綾乃と浅野忠信演じる高井医者との濡場が
あるのですがバレリーナだった綾乃(草刈さん)は足が長く筋肉質な下半身の持ち主。
周防監督は綾乃の最も美しいラインを知っていて
足からお尻にかけてのラインを美しく撮っている、そんな気がしました。

そして、彼女の汗だくの嘔吐のシーンや皺などの肌質さえも見せてしまう。
たぶん周防監督は民代さんのどんな姿さえも美しいと感じていて、さらに
奥様も体当たりで演技で答えている、そんな姿を映画で撮るなんて
本当に愛し合ってなければできないんじゃないかなぁ、と感動しました。

そんな夫婦が羨ましいなって少し感じながら。

綾乃が自殺未遂を起こして、高井医師が自分の体裁の事しか
頭にない身勝手な事を言い放ち去っていくところから
患者の江木が復帰した彼女の心情を思ってオペラのCDを貸すシーンの件は
”いくら体を重ねても心が一度重なった者には敵わない”
とその関係の厚みを思わせる印象的なシーンでした。





そしてこのシーン川岸です。
不倫で疲れた綾乃が自殺未遂を起こし、復帰した後に患者の江木(役所広司)
からオペラのCDを借りる先ほど書いたシーンについて綾乃が述べる場面です。
江木からその歌が悲痛な恋だと思っていたが実は喜劇だった、
本気の恋も他から見たら喜劇なのかも、、、と言われた時
本当に堪えました、と江木に打ち明けるシーンです。

江木の喘息が重症になりつつある過程で川岸に互いの「死」を意識し
互いの気持ちを分かち合った者同士が死の淵で「命」について
語り合うシーンです。この川岸が二人の想いでのシーンになります。
まるで三途の川を思わせ、彷徨える二人の魂が交差する様子がうかがえます。
水面と空が交わって境目がなくなる、という江木の言葉は
いずれ訪れる「死」を予感させます。

役所さんの演技が「死」を待つ静かな人間を演じきっててリアルに
胸に迫ってきます。病気の苦しさがなんだか拳に込められてるような演技で
邦画はあまり観ませんでしたが、日本にもこんなにすごい役者さんが
いるんだなぁと改めて感じました。これからは邦画も沢山観ようと決めました。





支えあう人間同士の温かい思いやりのあるシーンです。
医師と患者を超え、人間同士の繋がりを持つ大切さ
そんな関係性が徐々に露わになってゆきます。

しかし、ナチュラルな江木とのシーンとは反対に大沢たかお演じる塚原検事
との取調べのシーンは蛍光灯にパソコン、そして大理石で囲まれた
完全なる密室の冷たいシーンです。それゆえに、最初はたんたんと
説明していた綾乃が最後は涙を流し叫びながら、命の尊厳について
語るシーンは魂の叫び、人間の「生」が浮かび上がるようで観ている側も
グッと引き込まれます。

、、あら、ほぼネタバレですね。
時代設定などは満州などの言葉が出るほど古く
薬物が今のように厳重に管理されていない頃の
設定になっているところなどリアルでありながらどこか遠くの話
という不思議な感覚に陥る映画でした。


12/7までの上映ですので、ぜひ観に行ってみてください!!!
ということで、また何か観ましたらご紹介しますね~^^

See You~♪






La leo litende leo
akieem zawadi
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Profile

HN:
Akieem Zawadi
性別:
非公開
職業:
ARTIST
趣味:
散歩 ・小説書・ 涙を流すこと
自己紹介:

海外のファンが多く、色彩感覚と切り取る目線がその人気の鍵。

日々の考えや恋愛、食べ物、読み物、音楽、アートとあらゆることに関してエッセー調に書き綴っている。

夢は、世界中の夕日と朝日を愛する+1と見に行くこと。世界中のあらゆる食べ物を食べ歩くこと。

 

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