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『おくりびと』 滝田洋二郎

こんばんわ!
Akieem Zawadiです。
本日ご紹介する映画は

滝田洋二郎監督の『おくりびと』です。





本作『おくりびと』は実は前々から観たいと思っていた映画ではありましたが
友人から、「観た後に実際に友人が事故死してしまったので
その準備だったのか、、、と思ってしまった。」と報告があったり、
この映画が評価されていたときには親が癌になっていたり、
昨年は震災があったりと何かと避けてきた映画でした。
今回は自分的に踏ん切りがついたというか、今日という日に相応しい
観るべきだという直感から本日観る事に決めました。

観た感想は、、、、、

ずっと号泣でした。
涙と鼻水が止まらず、ティッシュBOXを抱えながら観ました。
それは映画の内容だけでなく、自分の故郷やこのブログ内で作成した
詩と激しくリンクした箇所があってどうしても共感に心が震え、涙が止まらなく
なってしまったようなのでした。舞台は山形県酒田市という設定ですが


川に鮭が上る光景

山の峰をバックに白鳥が飛来する情景

田園風景に飛び交う方言

地方ならではの人の荒っぽさや温かさ


そんな風景が否が応でも故郷岩手を思い出さずにはいられませんでした。
さらに本木さんのチェロを引く姿は宮沢賢治の「セロ弾きのゴーシュ」を思わせました。



また、かつて私は故郷でビーズアクセサリー販売をしていた折
石について勉強していたせいか「石文」のくだりにはグッときました。
情景だけでも激しく個人的に響いたわけです。

しかし内容はさらに素晴らしかった。
最初は勘違いやかっこ悪さ、そして偏見に満ちた序盤も
広末演じる妻が実家に帰ってから終盤まで「納棺師」という仕事の素晴らしさ、
厳しさ、誇り高さなどが徐々に描かれ明るい未来を思わせる夫婦愛で
エンディングまでの流れは非常に美しい。


特に個人的に好きな点をあげると


■本木さんの納棺師の所作の美しさ
これは山崎さんも同様、死後硬直で固まった筋肉を
解すためなのでしょうが手や顔を握る動作がなんとも美しく温かい。
手に拘る私の感覚と似たものを感じました。
また、祖母のお葬式を思い出し激しく泣いてしまいました。
20年前の事でも人間思い出すものなのですね。


■死に化粧をして死体が遺体へと変わる瞬間
 母親の紅を刺した赤い唇

死体のままでは故人の面影が損なわれているのですが、化粧をした後では
まるで生きていて眠っているかのような面影が浮かび上がり、
その瞬間に故人と遺族が繋がりちゃんとお別れをする事ができるように
納棺師がお手伝いする姿美しいと感じました。
さらに、私がかつて作った詩と映像が酷似していたのでビックリしたと同時に
自分に降りた感覚は間違ってなかったと確信したシーンでした。
気になる方は読んでみてください→「君ノ手と朱漆盆と紅」


■広末さんの演じる妻の目線
夫を見守り、見つめる妻を見事に演じきっていました。
頼りない夫、私なら怒っているだろうな、、、という所でもグッと抑え
笑いながら流す。そして偏見や意見の相違も夫の真剣な姿を見て徐々に
応援する側へ回る。女の底力や底知れぬ母性ともいえる優しさ。
とにかく素晴らしかったです。
第81回アカデミー賞 外国語映画賞/第32回モントリオール世界映画祭 グランプリ
取れたのも広末さんの熱演によるもの、そしてこの姿こそが大和撫子なのかも
しれませんね。個人的に私もこんなふうに夫の仕事に誇りを持ち、
温かく見守れるような妻になりたいなぁと思いました。


■笹野さん演じる火葬場の職員が棺の窓を閉めるときに言う
 「また会おうのう」という言葉

私の信条に「逢うべき人とはまた出遭う」というのがあり、私は決して「さよなら」は
言いません。それが例え、死の別れであってもそうです。
なので、この言葉の後に続く
「死ぬ事はお別れではありません。門出なんです。私はその門番をしているんです。」
という言葉がすごく生きてきて、このシーンは目茶苦茶感動しました。
そして、燃やすのがうまい自分に銭湯を共同経営しようと持ちかけた銭湯の女主人
とのクリスマスの慎ましいパーティーの情景をトツトツと語る職員の姿。
映像を言葉で見せる素晴らしい演出でした。

その他にも、お父ちゃんに娘や母達が雛人形を前にキスマークをつけたり
おばあちゃんが生前履きたがっていたルーズソックスを高校生の孫が履かせたり

家族によって弔い方は様々で、こうあるべき、などと括られるものなどではない
事が表現されていたように思いました。そして、動物・人間・老若男女に関わらず
「命」は平等である事も終始一貫して表現されていたように感じました。
(自由な弔い方でいうと、黒澤明の『夢』の「水車のある村」に通ずるものが
 あるような気がしました。)

また、山崎努さんの演じるNKエージェント社長もいい味出してましたよね.....
山崎さんの出演って伊丹十三監督の「お葬式」に対するオマージュだって
思うんですけどたぶんそうですよね?勝手にそう思っています。
いいよなぁ~こういう演出も。



   ▲お葬式


とにかく、良作でした。
おなかいっぱい、涙いっぱいでした。
観てよかったと思います、超お勧めです。

では、また何か映画あったらガッツリ私なりの見所を
お伝えしますね~(ネタバレ御免!)
See You~♪


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■STORY
楽団の解散でチェロ奏者の夢をあきらめ、故郷の山形に帰ってきた
大悟(本木雅弘)は好条件の求人広告を見つける。
面接に向かうと社長の佐々木(山崎努)に即採用されるが、
業務内容は遺体を棺に収める仕事。
当初は戸惑っていた大悟だったが、さまざまな境遇の別れと向き合ううちに、
納棺師の仕事に誇りを見いだしてゆく。

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■キャスト
本木雅弘
広末涼子
山崎努
峰岸徹
余貴美子
吉行和子
笹野高史


■スタッフ
監督        :滝田洋二郎
脚本        :小山薫堂
製作        :中沢敏明/渡井敏久
製作総指揮   :間瀬泰宏
音楽        :久石譲
撮影        :浜田毅
編集        :川島章正

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追伸:

実は、本日は私が陸前高田へ花の種を贈るプロジェクトを
始めるきっかけとなったボランティアへいった日です。
(2011/10/28の日記より「あるチベットの僧侶の教え」
ずっと避けていた映画をこの日に観たのはきっと
震災でなくなった方々を自分なりの方法で弔いたかったからかもしれません。

最後に陸前高田のお母ちゃんと海に眠る娘さんの美穂子さん、そして
震災で家族を亡くされたご遺族と亡くなられた皆様に対して
本日の日記を捧げたいと思います。









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akieem zawadi
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Profile

HN:
Akieem Zawadi
性別:
非公開
職業:
ARTIST
趣味:
散歩 ・小説書・ 涙を流すこと
自己紹介:

海外のファンが多く、色彩感覚と切り取る目線がその人気の鍵。

日々の考えや恋愛、食べ物、読み物、音楽、アートとあらゆることに関してエッセー調に書き綴っている。

夢は、世界中の夕日と朝日を愛する+1と見に行くこと。世界中のあらゆる食べ物を食べ歩くこと。

 

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