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ぬくもりのある手紙

こんばんわ!
akieemzawadiです。

帰省日記第3日目です。
いつも帰省の時は決まってお墓参りに行くのが私の通例行事なのだけれど、
今回はどうしても会いたい親戚がいたので会いにいった、その話を書きます。


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早めに帰る事にしていた私は午前中のお墓参りに行く前におばの家に遊びに行った。
いつもビッコを引きながら、ニコニコ笑い私にプレゼントをくれる母方のおばだ。
母より顔も気の強い荒い性格もそっくり。
「似ている」と言われるのがいやで時にはひどいケンカをした事もあったけど、
今はだれよりも私を心配し気遣ってくれている。

亀のポーが私たち家族の訪れに困惑したように足をバタつかせ、首を長くしてこちらをのぞき見る。

予想していた通り元気なのか、着る服はあるか、食べ物はあるかの質問責めが始まる。
私たち3人は苦笑しながら答え、気を使いすぎるおばを座るよう促した。
帰り際、私が初めて個展をしたときに作成した大作の絵をおばの寝室に見つけた。
高額をつけて買ってくれたのだった。

その絵を久しぶりに見て、薄っぺらい自分がそのとき用意した額の中で
窮屈そうにしている絵がとてもかわいそうになった。
「もっと立派な額を作っていれるから」
とおばに伝え沢山のお土産によろつきながら彼女の家を後にした。

いつも、年越しそばでお世話になっているお店のおそばのランチを食べ
その後、3軒のお寺参りをする。
近況のお知らせと家族の健康を心から祈る。

そして、この帰省をしてから頭から離れなかった親戚のおばあちゃまもとへ
父方のおばを誘って行く事にした。

この日の前日、母が「毎日手紙が私に届くのよ。」とファイルを渡してくれた。
母の再入院以来、この父方のおばが毎日送ってくれているのだった。

私は心がぎゅんとなった。

元郵便局員の父同様、おばもまた元郵便局員で筆まめである。
でも、それだけに終らない母を気遣うまさしくそれは
「ぬくもりのある愛情のこもった手紙」だった。
地元で車があれば直ぐに出会える距離なのに、しかも、しょっちゅう会っているのに
毎日手紙を書いているその気持ちが私にはとてもいとおしく思えた。

そのおばと頭から離れなかった親戚のおばあちゃまへ会いに行った。
痴ほうが進み家では暮らせなくなり、施設に入所したのだった。
ここでは詳しく書けないがいろいろないきさつがあったらしく、父は黙り込み
母はそのいきさつに強い憤りを見せていた。

私はただただ、あの優しく、ひょうきんな笑顔に会いたくて私を忘れていてもいいから
どうしても会いたかったのだ。

デイサービス中のおばあちゃまは車いすから大きく手を振って出迎えてくれた。
そして入所しているお部屋を見に行った。
川と岩手山が望める好環境のマンションのようだった。

無機質な部屋にそぐわない和の桐箪笥がおいてあった。
そこには初の個展の際に一番エキセントリックな絵を買ってくれたその絵はなかった。

私は会えたのがうれしくて、抱きしめたり、ひたすら手を握ったりしていた。
以前見たときより1回り小さく、細くなった彼女のぬくもりを感じていたかったからだ。
私の近況の話をにこやかに聞いてくれていたが、帰り際に父が言ういつものジョークに
へそを曲げてしまった。

私はどうしていいか分からず、コールをした。
係の人が駆けつけてくれ、また、朗らかな彼女に戻った。

「また絶対に来るから!」

と言い残し握手をした。

でも、いつだろう?
私が次回来たときは元気でいてくれるだろうか?
そして私を覚えていてくれるだろうか?・・・

こんな思いが胸をかすめ、それを振り払うように私は車から大きく手を振って彼女と分かれた。

車中私はもうやめよう、と思った。
無精を忙しさのせいにするのはやめよう、と思った。
誰からか分からなくても、素敵な絵が無機質なあの部屋にたくさん飾ってあったなら
少しは華やぐかもしれない。

遠い昔の記憶がよみがえって、楽しかった少女時代が懐かしく思い出され
その記憶で癒されるかもしれない、と思った。
彼女の部屋を花いっぱいの部屋にしたい、と強く思った。
そろそろ、今度は恩返しをしてもいい時期だ、と思った。

私はこの帰省を通して、若い頃は野暮ったかった、愛情が今は胸に痛いほど伝わって
自分がどんなに恵まれた環境にいたか気づかされた。


まずは、お世話になった人への恩返し。
「ぬくもりのある絵手紙」を送りたい。
そうだ、明日は花と花の本を買いに行こう。


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Big kiss & Dream
akieem zawadi






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Profile

HN:
Akieem Zawadi
性別:
非公開
職業:
ARTIST
趣味:
散歩 ・小説書・ 涙を流すこと
自己紹介:

海外のファンが多く、色彩感覚と切り取る目線がその人気の鍵。

日々の考えや恋愛、食べ物、読み物、音楽、アートとあらゆることに関してエッセー調に書き綴っている。

夢は、世界中の夕日と朝日を愛する+1と見に行くこと。世界中のあらゆる食べ物を食べ歩くこと。

 

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